年金基金
年金基金とは基本的な年金に加えて、上乗せの年金の受給を受けるための積立基金のことです。
国民年金基金や厚生年金基金などの公的な年金基金のほか各種の企業年金基金なども存在します。
加入者は通常の掛金に上乗せ分の払込をあわせて行い、受給開始後は基本年金に上乗せの年金を受け取ることができます。
多くの年金基金が本格的な払戻時期を迎えるまで一定の期間があるため、積み立てられた巨額の資金を運用中の段階にあり、巨大な流動資産として投資市場に大きな影響力を持っています。
国民年金基金は厚生年金や共済年金の場合、月額20万円以上の支給がされるのに対し国民年金では満額支給でも6万7千円程度であるため、自営業者などを対象に国民年金基金が作られ一定限度まで追加の掛け金を納めることで年金の増額を可能にした制度です。
一方、厚生年金などでも更なる受給金額の増額を目指して掛け金を増やした厚生年金基金の制度があり、増加の掛け金を企業が負担し、そのかわりに課税優遇措置を受ける仕組みになっているので、従業員は従来同様の負担で将来受けられる年金額が上乗せされる仕組みになっています。
年金基金として積み立てられている巨額の資金が株式市場、債券市場、為替市場などで運用されています。
株価や国債などの市場が低迷すると基金の目減りのリスクもあり、どうなっちゃうのかなという心配もちょっとあります。